平行導線に働く電磁力

平行導線に働く電磁力とは

間隔a[m]を隔てて、平行に配置された無限に長い直線状導体A,Bにそれぞれ電流I1,I2が同一方向に流れている。単位当たりの長さに導線に作用する力を求める。電流I2が流れている導体Bにより、導体Aの存在する場所に生ずる磁束密度は、

B12=μ0I2/2πa[T]

であり、その方向は、二つの導線で作る面に直角である。電流I1が流れている導線Aの単位長さ当たりに働く力F12は、

F12=I1B12=μ0I1I2/2πa[N/m]

となる引力が働く。電流の方向が逆であれば、斥力となる。導体Bに働く力も全く同じであり、

F21=I2B21=μ0I1I2/2πa[N/m]、F12=F21[N]

となる。ここで、電流が、

I1=I2=1[A]であり、a=1[m]とすれば、F=2×10-7[N]

となるので、力の測定から、電流の大きさを定めることができる。

図1. 平行導線に働く電磁力

軟磁性材料に関するお問い合わせ

TEL:052-308-3948