キュリー点
χ=μ-μ0とおけば、単位当たりの磁気モーメントJは、
である。ここで、χを磁化率という。一般の材料では、μ=μ0μrで表わされる比透磁率μrは線形であるが、強磁性体では非線形となり、JはHに比例しなくなる。強磁性体は、鉄、ニッケル、コバルトなどで、電気工学では非常に重要な材料である。
その磁化特性は、Jの値が非常に大きな値となること、ある一定の磁界H以上では、飽和特性を示すことである。この強磁性を示すのは、ある一定の温度以下で、その温度をキュリー温度という。このキュリー温度以上では、強磁性体も常磁性体として動作する。この現象は、強誘電体でも生ずる。
物質 | キュリー温度 |
---|---|
コバルト | 1380[K] |
鉄 | 1060[K] |
ニッケル | 650[K] |
BaTiO3 | 393[K] |
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