健康経営優良法人2024

当社グループが2026中期経営計画の経営方針で掲げる「事業ポートフォリオの変革を遂行し、新たなビジネス・ドメインで持続的な利益成長を実現する」ためには、従業員が健全な心身を持ち続けるとともに、安全安心な職場環境の提供が不可欠です。2016年に発信した「健康経営宣言」のもと、労働安全衛生の観点も踏まえた継続的な取り組みを行っていきます。

当社は2025年に、2年連続・通算6度目の『健康経営優良法人(ホワイト500)』に認定されました。今後も健康経営®、労働安全衛生に取り組むとともに、お取引先の皆様にも関連認証制度の取得を推奨します。
(健康経営はNPO法人健康経営研究会の登録商標です)

大同特殊鋼 健康経営宣言

「安全と健康は幸せの原点」
であり、
「人財は会社の宝」
という認識の下、
「社員が生き生きと働く
大同特殊鋼」
を築き上げます。

代表取締役社長執行役員 清水 哲也

健康経営方針

  • 一人ひとりの健康意識向上の支援

    生活習慣の基盤づくりのため、規則正しい運動・食事・睡眠を習慣化する啓発を推進しています。

  • 疾病の「早期発見・早期治療」の促進

    定期健康診断後の全員面談を通して、検査結果に応じたフォローを実施し、精密検査者には受診勧奨を積極的に行っています。

  • メンタルヘルスの予防

    ストレスチェックによる職場環境整備を進めていきます。
    セルフケア・ラインケア研修を階層化別に実施しています。
    産業保健スタッフのフォローを継続的に実施し、外部機関とも連携をしています。

大同特殊鋼健康ロゴマーク
2020年に、健康経営活動のシンボルとして
制定した「大同特殊鋼健康ロゴマーク」

健康経営体制

当社は取締役会の監督のもとに「健康経営者」である社長の指揮下で、安全健康推進部担当役員をリーダーとし、健康管理の専門部署である安全健康推進部ヘルス改革室が健康づくりの方針を立案し、安全衛生委員会を経て、経営会議で最終決定します。決定した方針に従い、各事業場の健康推進管理部門と産業保健スタッフが主体となって、それぞれの事業場の特色にあった取り組みを推進しています。また、従業員とその家族に向けた健康づくり推進のために、ヘルス改革室と労働組合、健康保険組合が意見交換をしています。さらにグループ会社については、横断的に情報を共有し、大同特殊鋼グループ一体となった活動を継続しています。

健康経営体制の図

健康経営戦略マップ

当社は健康経営課題と活動とのつながりを捉え、健康経営を戦略的に進めるため、健康経営戦略マップを策定しています。

健康経営戦略マップのPDF版はこちらです

KPIの推移

KPI推進グラフ

健康経営の4つの柱

次の4つの柱を当社の中長期的健康経営方針と位置付けて取り組んでいます。

  • 感染予防・疾病予防
  • フィジカル
  • メンタル
  • 受動喫煙防止対策

「疾病予防/フィジカル/受動喫煙防止/メンタル」の4つの柱に直接関連する施策・活動に投資しています。(24年度は、261万円の投資)

各柱における健康行動目標も2020年から新たに制定しました。

感染予防対策の基本「手洗い・咳エチケット」 重篤な病気にならないために早期発見、治療を促す活動を推進していきます。
健康行動目標

健診結果を改善

感染予防対策(衝立設置)

感染予防対策(衝立設置)

全社健康診断有所見者率推移

全社健康診断有所見者率推移

生活習慣の基礎をつくるために、適切な運動、食事習慣の定着をめざします。
健康行動目標

適正体重の維持

業務時間で全社ストレッチ実施中

業務時間で全社ストレッチ実施中

全社肥満率推移

全社肥満率推移

こころの健康を保つために、社員と家族に寄りそった活動を進めていきます。
健康行動目標

風通しの良い職場環境づくり

産業保健スタッフによる教育

産業保健スタッフによる教育

保健師カード

保健師カード

多くの病気に影響するたばこの害を減らすために分煙・卒煙を推進していきます。
健康行動目標

卒煙チャレンジ

喫煙所をリフレッシュルーム化

喫煙所をリフレッシュルーム化

全社喫煙率推移

全社喫煙率推移

健康への取り組み

メンタル
  • 人数に関わらず全ての事業場でのストレスチェック実施
  • 管理監督者向けメンタルヘルスe-Learning
  • 階層別メンタルヘルス教育
  • EAP体験カウンセリングの全社巡回実施
  • 保健師コミュニケーション出前教室(職場出張教室)
    「ありがとうの木」全社展開('24年9月~)
  • 渋川工場「チームの心理的安全性向上教育」の実施
  • アプリシエイティブ・インクワイアリー研修の実施
疾病予防
  • 健診後の産業スタッフ面談、24年度実施率99%
    面談時、健康行動目標を記入し携帯する「個人健康宣言」を全社展開
  • 海外赴任者への健康フォロー(渡航前予防接種・帰国時健診等)
  • 要精密検査者に対する、上司連携も含めた受診勧奨
フィジカル
  • 各事業場体力機能測定と低体力者へのフォロー指導実施
  • 社員食堂でのヘルシーメニュー及びサラダの定期提供
  • 「ベジチェック®」デバイスによる野菜摂取促進イベント
  • ウォーキングイベント:全社(健保契約アプリ活用)+各事業場開催
受動喫煙防止
  • 24年4月より定時時間内禁煙に向けた禁煙タイム拡大
  • オンライン禁煙プログラムの健保組合共催、費用補助

※「ベジチェック」はカゴメ株式会社の登録商標です。

保健師出前教室で作成、社内掲示「ありがとうの木」(左:知多工場食堂、右:東京本社1F入口)

「健康・体力づくりの日」ウォーキング(星崎工場)

取引先、同業他社等との勉強会・情報交換やウォーキング大会の外注会社との共催を各事業場で行っています。

外注会社への健康経営取り組み紹介の様子
築地テクノセンターにて外注会社・関連会社と共催で行っている
昼休みウォーキング受付風景

取引先主催セミナーでの健康経営取り組み紹介(「明治安田なごや健康経営セミナー」)

パフォーマンス指標

指標 内容詳細 '22実績(全社) '23実績(全社) '24実績(全社) 測定方法
プレゼンティーイズム 過去4週間のパフォーマンスが80%以上の従業員割合(%) - 67.0 66.6 健診時問診(東大一項目版)
アブセンティーイズム 過去12ヶ月間での病気や健康上の理由での休暇日数が10日以上の従業員割合(%) - 6.9 5.8 健診時問診
心身活力を持って
業務に取り組めているか
(ワークエンゲージメント)
直近1ヶ月間心身ともに活力を持って業務に取り組めている、と答えた従業員割合(%) 34.9 41.4 46.2 健診時問診

健康関連指標

-は未集計

健康関連指標 '22 '23 '24
定期健康診断受診率(%) 100.0 100.0 100.0
ストレスチェック受検率(%) 99.8 97.3 96.3
高ストレス者率(%) 7.4 7.1 8.0
上司とのコミュニケーション不良率(%)※ 24.2 22.3 23.6
階層別メンタルヘルス教育の従業員満足度(平均点 5点満点) 4.47 4.43 4.31
睡眠で休養が取れている人の割合(%) 72.1 71.3 69.9
運動実施率(%、週2回以上実施回答者率) 39.6 38.5 38.0
喫煙率(%) 26.7 26.7 26.0
従業員のヘルスリテラシー(健康情報理解)度(%) 85.1 83.0 79.1
要精密検査者の再受検率(%) 98.9 99.5 97.4
特定保健指導実施率(厚生労働省提供データ、%) 75.6 75.6 72.8
ハイリスク者が翌年も治療を継続している率(%) 75.8 69.7 79.4

保健師コミュニケーション教育(24年度~25年度上期実施):参加率 75.2%

女性の健康課題に関する理解教育を全従業員の約65%に実施(25年度上期)

※ストレスチェックの結果から算出

「個人健康宣言カード」導入効果
(22年度導入後成果状況)

当社では従業員に行動変容を促すため、22年度から一部事業場で、健診後事後措置面談時に「個人健康宣言」をカードに記入してもらう取り組みを始めました。
取組状況について「ばっちり(できた)」~「ぜんぜん(できず)」までの4段階評価で保健師が健診後の事後措置面談で聴き取り、効果検証をしています。「運動習慣をつくる」宣言を行い、『ばっちり』『まあまあ』取り組めた(運動習慣ができた)人は収縮期血圧平均値低下が確認できました。

個人健康宣言カード
運動習慣ができた人の収縮期血圧平均値変化

お取引先様への推奨事項

お取引先の皆様に、特に以下項目の取り組みを推奨いたします。

項目 当社の取り組み内容
健康経営優良法人(または同様認証)認定 2018年度から8年連続健康経営優良法人認定
健康経営銘柄('21、'24年)
ホワイト500('18、'19、'20、'21、'24、'25年)
労働安全衛生法令遵守、健康経営施策実施、メンタルヘルス対策 全従業員への定期健康診断、
(50人未満含む)全事業場でのストレスチェック実施
「※25年5月労働安全衛生法改正成立により、50人未満の事業場もストレスチェックが義務化されます。」
労働安全衛生法令遵守、従業員の過重労働防止対策 産業医による長時間労働者への面接指導体制整備
その他関連認証 厚生労働省「くるみん」認定('17,'19,'22年)

海外勤務予定者への対応

当社では海外勤務予定者には必ず赴任前健診、産業医面談を行っており、帯同家族についても会社負担で行っています。
また、従業員には赴任先により必要な予防接種を行っています。具体的には、肝炎、腸チフス、破傷風、狂犬病、ポリオ、黄熱病などです。

労働安全衛生

労働安全衛生

健康社長表彰制度

2017年から「受動喫煙防止」の評価項目で事業場単位に健康社長表彰を実施してきました。2019年からは「一人ひとりの生活習慣の基盤づくり」を目的とし、健康社長表彰基準に、「運動」「食事」の項目を追加し、総合的に健康増進活動を評価していきます。