健康経営銘柄2024
健康経営優良法人2024

当社グループは「素材の可能性を追求し、人と社会の未来を支え続けます」という経営理念のもと、特殊のその先=Beyond the Specialを追求しています。
この経営理念を実現するための根幹として、従業員が健全な心身を持ち続けること、また、安全かつ安心できる職場環境を従業員に提供することが非常に重要です。そこで、2016年に行った「健康経営宣言」のあるべき姿を目指し、専門の医療機関・健康保険組合・労働組合と連携して健康施策を展開するとともに、労働安全衛生においても継続的な取り組みを進めています。

当社は幸いにも2024年に経済産業省と東京証券取引所による「健康経営銘柄」の2度目の選定を受けました。今後も健康経営®、労働安全衛生に取り組むとともに、お取引先の皆様にも関連認証制度の取得を推奨します。
(健康経営はNPO法人健康経営研究会の登録商標です)

大同特殊鋼 健康経営宣言

「安全と健康は幸せの原点」
であり、
「人財は会社の宝」
という認識の下、
「社員が生き生きと働く
大同特殊鋼」
を築き上げます。

代表取締役社長執行役員  清水 哲也

健康経営方針

  • 一人ひとりの健康意識向上の支援

    生活習慣の基盤づくりのため、規則正しい運動・食事・睡眠を習慣化する啓発を推進しています。

  • 疾病の「早期発見・早期治療」の促進

    定期健康診断後の全員面談を通して、検査結果に応じたフォローを実施し、精密検査者には受診勧奨を積極的に行っています。

  • メンタルヘルスの予防

    ストレスチェックによる職場環境整備を進めていきます。
    セルフケア・ラインケア研修を階層化別に実施しています。
    産業保健スタッフのフォローを継続的に実施し、外部機関とも連携をしています。

大同特殊鋼健康ロゴマーク
2020年に、健康経営活動のシンボルとして
制定した「大同特殊鋼健康ロゴマーク」

健康経営体制

当社は「健康経営者」である社長の指揮の下、健康管理の専門部署であるヘルス改革室が健康づくりの方針を立案し、経営会議で最終決定します。
決定した方針に従い、各事業場の健康推進管理部門と産業保健スタッフが主体となって、それぞれの事業場の特色にあった取り組みを推進しています。
また、社員とその家族に向けた健康づくり推進のために、ヘルス改革室と労働組合、健康保険組合が意見交換をしています。

健康経営体制の図

また、取引先、同業他社等との勉強会・情報交換やウォーキング大会の外注会社との共催を各事業場で行っています。

外注会社への健康経営取り組み紹介の様子
築地テクノセンターにて外注会社・関連会社と共催で行っている
昼休みウォーキング受付風景

お取引先様への推奨事項

お取引先の皆様に、特に以下項目の取り組みを推奨いたします。

項目 当社の取り組み内容
健康経営優良法人(または同様認証)認定 2018年度から7年連続健康経営優良法人認定
労働安全衛生法令遵守、健康経営施策実施、メンタルヘルス対策 全従業員への定期健康診断、
(50人未満含む)全事業場でのストレスチェック実施
労働安全衛生法令遵守、従業員の過重労働防止対策 産業医による長時間労働者への面接指導体制整備
その他関連認証 厚生労働省「くるみん」認定('17,'19,'22年)

健康経営の4つの柱

次の4つの柱を当社の中長期的健康経営方針と位置付けて取り組んでいます。

  • 感染予防・疾病予防
  • フィジカル
  • メンタル
  • 受動喫煙防止対策

「疾病予防/フィジカル/受動喫煙防止/メンタル」の4つの柱に直接関連する施策・活動に投資しています。(23年度は、295百万円の投資)

各柱における健康行動目標も2020年から新たに制定しました。

感染予防対策の基本「手洗い・咳エチケット」 重篤な病気にならないために早期発見、治療を促す活動を推進していきます。
健康行動目標

健診結果を改善

感染予防対策(衝立設置)

感染予防対策(衝立設置)

全社健康診断有所見者率推移

全社健康診断有所見者率推移

生活習慣の基礎をつくるために、適切な運動、食事習慣の定着をめざします。
健康行動目標

適正体重の維持

業務時間で全社ストレッチ実施中

業務時間で全社ストレッチ実施中

全社肥満率推移

全社肥満率推移

こころの健康を保つために、社員と家族に寄りそった活動を進めていきます。
健康行動目標

風通しの良い職場環境づくり

産業保健スタッフによる教育

産業保健スタッフによる教育

保健師カード

保健師カード

多くの病気に影響するたばこの害を減らすために分煙・卒煙を推進していきます。
健康行動目標

卒煙チャレンジ

喫煙所をリフレッシュルーム化

喫煙所をリフレッシュルーム化

全社喫煙率推移

全社喫煙率推移

健康経営戦略マップ

当社は健康経営課題と活動とのつながりを捉え、健康経営を戦略的に進めるため、健康経営戦略マップを策定しています。

健康経営戦略マップの画像

健康経営戦略マップのPDF版はこちらです

パフォーマンス指標

指標 内容詳細 '21実績(全社) '22実績(全社) '23実績(全社) 測定方法
プレゼンティーイズム 過去4週間のパフォーマンスが80%以上の従業員割合(%) - - 67.0 健診時問診(東大一項目版)
アブセンティーイズム 過去12ヶ月間での病気や健康上の理由での休暇日数が10日以上の従業員割合(%) - - 6.9 健診時問診
心身活力を持って業務に取組めているか(ワークエンゲージメント) 直近1ヶ月間心身ともに活力を持って業務に取組めている、と答えた従業員割合(%) 36.5 34.9 41.4 健診時問診

KPIの推移

KPI推進グラフ

健康関連指標

-は未集計

健康関連指標 '21 '22 '23
定期健康診断受診率(%) 100.0 100.0 100.0
ストレスチェック受検率(%) 99.9 99.8 97.3
高ストレス者率(%) 7.7 7.4 7.1
階層別メンタルヘルス教育の従業員満足度(平均点 5点満点) - 4.47 4.43
睡眠で休養が取れている人の割合(%) 74.6 72.1 71.3
喫煙率(%) 26.9 26.7 26.7
従業員のヘルスリテラシー(健康情報理解)度(%) - 85.1 83.0
要精密検査者の再受検率(%) 98.2 98.9 99.5
特定保健指導実施率(厚生労働省提供データ、%) - 75.6 75.6
ハイリスク者が翌年も治療を継続している率(%) 79.8 75.8 69.7

女性特有の健康課題に関する教育を本社/築地テクノセンター従業員に実施(23年度):参加率 91.6%

健康への取り組み

メンタル
  • 人数に関わらず全ての事業場でのストレスチェック実施
  • 管理監督者向けメンタルヘルスe-Learning
  • 階層別メンタルヘルス教育
  • EAP体験カウンセリングの全社巡回実施
  • 外部講師による職場活性化ワークショップ開催
    →24年度AI(アプリシエイティブインクワイアリー)、
    「チームの心理的安全性向上」教育へ発展拡大
  • 保健師の職場出張「出前教室」実施:23年度従業員参加率67%
疾病予防
  • 健診後の産業スタッフ面談、23年度実施率99%
    面談時、健康行動目標を記入し携帯する「個人健康宣言」を全社展開
  • 海外赴任者への健康フォロー(渡航前予防接種・帰国時健診等)
  • 要精密検査者に対する、上司連携も含めた受診勧奨
フィジカル
  • 各事業場体力機能測定と低体力者へのフォロー指導実施
  • 社員食堂でのヘルシーメニュー及びサラダの定期提供
  • 「ベジチェック®」デバイスによる野菜摂取促進イベント
  • 各事業場主催ウォーキングイベント、体組成測定会実施
受動喫煙防止
  • 24年4月より定時時間内禁煙に向けた禁煙タイム拡大
  • オンライン禁煙プログラムの健保組合共催、費用補助
サラダ無料提供日の写真
知多工場サラダ無料提供
ベジチェック®イベント
※「ベジチェック」はカゴメ株式会社の登録商標です。

「個人健康宣言カード」導入効果
(22年度導入後成果状況)

当社では従業員に行動変容を促すため、22年度から一部事業場で、健診後事後措置面談時に「個人健康宣言」をカードに記入してもらう取り組みを始めました。
実施事業場では23年度健診の問診で、心身活力を持ち業務に取り組めている人の割合が増加、血圧有所見率が低下する成果が出ました。

  • 導入した知多工場では心身活力、血圧有所見率が改善傾向
  • 23年度全社展開済み、今後経年変化を調査、改善効果測定を継続
個人健康宣言カード
心身活力のある人の割合
血圧有所見率
22年度「運動習慣をつくる」宣言した人の60分以上/日歩行実施割合(N=106)

労働安全衛生

労働安全衛生

健康社長表彰制度

2017年から「受動喫煙防止」の評価項目で事業場単位に健康社長表彰を実施してきました。2019年からは「一人ひとりの生活習慣の基盤づくり」を目的とし、健康社長表彰基準に、「運動」「食事」の項目を追加し、総合的に健康増進活動を評価していきます。