大同特殊鋼では、水資源の有効活用にも重点的に取り組んでいます。各工場では、高温にさらされ温度が上昇した設備の間接冷却水を常設されたクーリングタワーで冷却し、繰り返し再利用しています。また、本社や営業所でも、無駄に水を使用しないように徹底するなど、当社全体で包括的な取り組みを実施しています。

水質環境の保全

次の図は知多工場の水の循環を表したフローです。
知多工場内の各工場に冷却水プールが設置され、工場内で再利用しています。
全体の5%ほどを排水処理設備で適切な処理を施して海へ排出しています。

環境スペシャルサイト(水質汚濁防止)

水質汚濁防止

大同特殊鋼の水循環フローの図

水質汚濁を示すデータは、10年以上、目標値に対してかなり低い値に低減できています。
2023年度についても、排水水質に関する基準、規制の違反はありませんでした。

化学的酸素要求量(COD)と浮遊物質濃度(SS)の推移[知多工場]のグラフ
生物化学的酸素要求量(BOD)と浮遊物質濃度(SS)の推移[星崎工場]のグラフ

水資源の有効活用

高温の素材を扱う特殊鋼の製造プロセスでは、冷却水を大量に使用します。当社では、従来から水循環率の向上に取り組み、循環率90%以上を目標として、それを維持してきました。引き続き、無駄な排水を減らすよう努めています。

2030年目標
水循環率 90%以上の維持

水資源の有効活用グラフ

取水源別・排水先別水関連データ

大同特殊鋼グループ 取水源別・放流先別の水関連データ(単位:万m3)
項目 2021年度 2022年度 2023年度
取水 総量 2,285 2,423 2,482
工業用水道・上水道 2,285 2,361 2,372
海水 0 0 0
地下水 0 62 110
その他(中水道) 0 0 0
排水 総量 2,351 2,545 2,586
河川(淡水) 1,076 1,161 1,180
地下 0 0 0
海域(海水) 1,275 1,320 1,344
第三者による水処理(下水道等) 0 64 61
  • ※1:2021年度は単体主要事業所(知多、星崎、渋川、築地)のみ
  • ※2:2022年度以降は国内外の関連会社含めたグループ全体の数値(ただし、海外営業所等は除外)
  • ※3:排水には雨水も含む
  • ※4:各項目の数値は四捨五入しているため、内訳の計と合計が一致しない場合あり