大量生産大量消費経済は、天然資源の枯渇や生物多様性の破壊など様々な環境問題を引き起こす原因となっていますので、持続可能な社会の実現には「サーキュラーエコノミー」への移行が欠かせません。
私たちが鉄の恩恵を永久に享受するには、一度その役目を終えスクラップとなったものを、電気炉プロセスによって大切な原料として活用することで、何度でも特殊鋼製品へ生まれ変わらせ社会へ供給し続けることが重要です。
当社のリサイクル状況
当社の生産システムは鉄スクラップを主体に原料の90%がリサイクル品です。鉄を余すことなく活用し、鉄源のクローズドループ化を実現します。多様な鉄スクラップを新たな製品へ蘇らせる電気炉プロセスは、いわば鉄の資源循環を担うリサイクルプロセスなのです。そのほか、廃電線を合金として、アルミドロスのリサイクル品、RDF・RPFなどを副原料として、積極的に活用しています。
- ※ RDF (Refuse Derived Fuel):家庭から排出される生ごみ、紙、プラスチックごみなどの自治体が収集した一般廃棄物を加熱・粉砕・乾燥させ、クレヨン状に固めた燃料
- ※ RPF (Refuse derived paper and plastics densified Fuel):マテリアルリサイクルが困難な古紙や廃プラスチック類を主原料とした高品位の固形燃料