皆で喜べる研究開発が大好き!家庭との両立は「段取り力」で乗り切り中です
電磁材料の研究開発チームに所属。日々チームで軟磁性材料の開発を行っています。また短時間勤務を使って、5歳の男の子を育てる母としての顔も持つ。
研究職は5年、10年、20年と先を予測して必要とされる材料を開発することです。私たちの身の回りにある電子機器は、日々進化していますが、将来はどんなものが、どう使われるかを予測して、その特性などを考え、仮説を立てて製品開発に活かしていきます。実際に使っていただくお客様のニーズを自分自身で確かめたいと、お客様のところに出向いて技術動向を調査しに行くこともあります。
私は営業や現場の方など、チームで何かつくり上げることが好きなんです。いい結果が得られた時、みんなで喜びを分かち合える瞬間は最高。部署にいる若いスタッフにも、どんどんこういう経験をしてほしいと思っています。
子供の頃から、壊れたテープレコーダーなどの電化製品を分解して仕組みを知るのが好きでした。中でもカセットテープの種類によって音質が変わることを不思議に思っていましたが、その素材には磁性材が使用されていて、音質の決め手になることを知りました。まさに現在、磁性材料の開発に携わっているので、これは天職だと思っています。学生時代からずっと研究の世界にいて、仕事でも大好きな研究ができるので毎日楽しくて仕方ありません。
もちろん思うように行くことばかりではありません。この先どうすればいいかアイデアが行き詰まることもありますし、思う結果が出ない時が続くとガックリ落ち込みます。
でも、そこを諦めず粘って、粘って考えて、思い通りの結果が出るまでやり続ける。研究は地道な作業の繰り返しですが、結果が出た時は、飛び上がりたくなるほど嬉しい。そして商品化されて、世に出て役立つ時は感慨深いものがありますよ。
今は5歳の男の子を育てながら短時間勤務(注1)を使って仕事をしています。育休から復帰するときは、どこまで仕事ができるのかすごく心配でしたが、会社の制度がしっかりしているので安心して復帰できました。子育てと仕事を両立させるのはもちろん、大変だし毎日必死です。短時間勤務を理由に仕事ができないとは言いたくないので、「段取り力」が自然と身に付きましたね。
例えば子供のお迎えの時間は決まっているので、逆算し時間内で仕事を必ず終われるように行動計画を前日から立てるようになりました。あとは、手を抜けるところは抜くことも大事。ロボット掃除機や食洗機などの家電の力を借りて、その分の時間は子供とコミュニケーションを取るように心がけています。
子育てと仕事の両立は職場と家族の理解と協力があってのこと。例えば子供が熱を出して早退する時でも、快く帰らせてくれます。仕事と育児の両立ができるのは、本当に幸せです。私も長く働いて、後輩たちが快適に子育てできるように、お返したいと思っています。
(注1)短時間勤務・・・子供が小学校3年生の年度末まで、1日2時間まで勤務時間を短縮して働くことができる制度。
6:00 | 起床 |
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8:30 | 子供を保育園に送る |
9:30 | 出社。メールチェック後、現場と実験の進捗を確認 |
10:00 | 実験データの解析 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 事業部の月例会議に出席 |
15:00 | 会議資料の作成 |
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18:00 | 終業 |
19:00 | 保育園に子供をお迎え、帰宅 |
20:00 | 子供と遊ぶ
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22:00 | 子供が寝た後、自分の時間(ホッと一息・・・) |
24:00 | 就寝 |
私は大の釣り好きですが、子供がまだ小さいので今は家庭菜園を楽しんでいます。約20個のプランターがあって、それぞれ収穫、種まきなど計画をきちんと立てて、空きがないようにフルに稼働させています。季節ごとに芋、キュウリ、ニンニクなど、いろんな種類の野菜を育てているんです。子供も楽しんでくれているようで、作るのも、食べるのも大好きみたいですね(笑)そして、もうすぐ子供が釣りデビューできそうなんです。釣り道具を買ってあげたらワクワクしていたので、一緒に釣りができるのが楽しみです。