NAK80の特長NAK80's features
NAK80 6つの魅力
硬い
優れた耐摩耗性
金型には、外側からも内側からも高い負荷がかかるため、成形を繰り返すうちに、
合わせ面のへたりや歪み、成形面の摩耗などが起こりやすくなります。
40HRCレベルの硬さを持つNAK80は、耐摩耗性に優れ、大量生産を必要とするプラスチックの成形に最適です。
また、時効硬化型で中心部まで硬さが均質なため、40HRCレベルなのに削りやすく、
プリハードン鋼の限界硬さと削りやすさを絶妙なバランスで両立させています。
熱処理不要
使いやすいプリハードン鋼
最適条件で熱処理を施してあるプリハードン鋼のため、そのまま型彫り加工が可能です。
熱処理による寸法変化や歪みの心配もなく、型製作リードタイムを大幅に短縮できます。
磨きやすい
安定した鏡面仕上性
プラスチックに艶やかな光沢を与え、外観の美しさや透明感を引き出すためには、金型の鏡面研磨が必要です。つるつるとした滑らかな製品肌は、触り心地が良く汚れがつきにくいなど、機能美を高める効果も。
金型製作工程の中で終盤に近く、職人による手作業も多い磨き工程では、安定した鏡面仕上性が求められます。清浄度の高いNAK80は、トラブルのリスクが少なく、極めて磨きやすいことがリピーターの多い理由です。
溶接しやすい
優れた肉盛溶接性
プラスチック金型は、試作段階において度重なる設計変更や手直しが生じることが多く、肉盛溶接が欠かせません。また、精密・意匠加工を施した金型は、繰り返される成形によって摩耗や欠損などが生じ、溶接補修が必要になるケースもあります。
NAK80は、溶接後、時効処理を施すことで、均一な硬さが得られるため、溶接痕やシボむらの心配もなく、磨きで鏡面も蘇ります。
溶接のまま
溶接後 → 時効処理(500℃×5時間空冷)
- NAK80カタログでは、当社が推奨する肉盛溶接方法をご紹介しております。
- 溶接材料に関するご相談は、お問い合わせフォームから承ります。
シボ加工しやすい
商品価値を高める意匠性
プラスチックに質感や表情をもたらすのが金型の表面加飾。
外観の美しさや高級感を演出するだけでなく、手触りを良くする効果や製品の寿命を延ばす効果もあり、プラスチック製品には欠かせません。
清浄度が高く、組織が均質なNAK80は、エッチング※1をはじめとしたシボ加工※2に最適で、意匠性の高い製品の生産に貢献しています。
※1 化学薬品によって金属を腐食させて模様を付ける表面処理方法
※2 模様や凹凸を付けること(金型には模様を反転させて加工)