1985年の初号機納入以来、進化を続けるロングセラー商品。
自由な処理室構成を実現でき、10室以上の多室構成も可能にした省エネ型連続真空炉で、主に焼結工程で高い生産性を発揮します。

用途

粉末成形体(鉄合金系、ステンレス系、希土類系)の脱バインダー、焼結、冷却の連続処理
その他金属熱処理一般

特長

室構成に制限のないモジュール設計

標準モジュール設計を採用し、ローラーハース式搬送機構により室数に制限がありません。またゲート弁室もモジュール化し、自由な室構成を実現できます。設置後の室の追加・削減など改造にも柔軟に対応可能です。

各室を隔離するゲート弁方式

各室間に雰囲気シールおよび断熱シール用のゲート弁を装備し、ワーク汚染リスクの低減と良好な温度分布を実現します。雰囲気シールは大気圧ー真空の差圧に標準対応し、オプションで最大300kPaの差圧にも対応できます。

ワークから発生する汚染物対策

ワックス蒸発物などの再汚染防止など、お客様のご要望に応じて最適な真空排気系統、ガス供給系統をご提案します。

良好な温度分布、処理品質の向上

高性能脱ワックス機構、優れた温度分布などにより、高品質焼結品の量産に最適です。

安定した炉内搬送

高温の処理室はC/Cコンポジット製ロールを採用しています。非水冷のため省エネ(ランニングコスト約20%削減(当社比))&水漏れリスク低減を実現できます。
またオシレーション不要のため構造簡素化かつ長寿命です。

仕様

形式 SH□R-755 SH□R-965 SH□R-1566
有効寸法
(L×W×H)(mm)
750×500×500 900×600×500 1500×550×550
積載重量
(グロスkg)
250 500 800
常用温度(℃) 400~1200(最高1250)
冷却ガス 不活性ガス(Ar、N2、最高100kPaG)
到達真空度(Pa(abs)) 1.33(高真空仕様:0.013(オプション))

□:処理室数
*有効寸法、重量などはオプションで変更可能です。

構造