加熱と冷却とを工程分離することで、冷却性能向上と無駄な熱ロスを抑制する2室タイプの真空熱処理炉です。

用途

焼入れ、焼き戻し
焼なまし
溶体化処理、時効処理
磁性処理
ろう付け
その他金属熱処理一般

特長

安定した搬送

フォーク搬送式を採用。高温下でも安定した搬送を実現します。

均一な温度分布

加熱室4面にヒーターを配置することにより、良好な温度分布が得られます。

急速冷却

冷却ファン、クーラーを装備し、急速な冷却が可能です。ガス圧力の調整(~190kPaG)により冷却速度を広範囲にコントロールできます。また、冷却室は常に低い温度で高温ワークを受け入れ冷却することが可能なため、1室型バッチ炉よりも冷却能力が優れています。

省エネルギー

1室型バッチ炉では、加熱室内炉材を昇降温させるための余分な熱ロスが発生しますが、2室に分けることで加熱室内温度を下げずに冷却することが可能なので、無駄なエネルギーを捨てることなく連続的に処理することが可能です。

さまざまな特殊機能をオプションで対応

  • 対流加熱機能(最高800℃)
  • 完全自動化機能

仕様

形式 PH2S-321 PH2S-754 PH2S-977
有効寸法
(L×W×H)(mm)
300×180×130 750×500×400 900×700×700
積載重量
(グロスkg)
30 350 600
常用温度(℃) 550~1250(最高1300)
冷却ガス 不活性ガス(N2、最高190kPaG)
到達真空度(Pa(abs)) 1.33(高真空仕様:0.007(オプション))