取鍋精錬炉(LF)は大同特殊鋼が開発した炉外精錬炉です。
LF法は、従来の電気炉における溶解精錬の過程で還元精錬を分離して行ったり、また転炉において脱ガス前の溶鋼温度、成分調整を行ったりするのに使用します。
原料スクラップ品質の低下、鋼材品質向上のニーズを背景に、脱酸、脱硫、非金属介在物除去などの還元精錬を行うLF設備は、アーク炉製鋼プロセスに不可欠となっています。
連続鋳造装置(CCM)とのマッチングをスムーズにし、アーク炉の生産性を向上させます。
特長
サブマージド加熱による溶鋼温度の上昇・保持、還元性雰囲気の形成、不活性ガスバブリングによるスラグと溶鋼の反応促進、溶鋼成分・温度の均一化、真空タンク及び真空排気装置併設による脱ガス処理等、高級鋼の溶製が可能です。
加熱 | <サブマージドアーク加熱法>温度調整、加熱効率の向上 |
---|---|
攪拌 | <不活性ガス撹拌法>成分、温度の均一化、スラグ反応促進 |
雰囲気 | <非酸化性>酸素、窒素、水素の吸収防止 |
スラグ | <強還元性塩基性流動性滓>脱酸、脱硫 |