大同特殊鋼株式会社は、2021年10月契約分(12月出荷)から、ニッケル系ステンレス棒鋼・形鋼について10~20%、クロム系ステンレス棒鋼の販売価格について10%の値上げを行います。今回の値上げにはニッケルやモリブデン含有量に見合った鋼種エキストラ改定も含みます。
対象製品 | ステンレス棒鋼・形鋼 全品種 |
改定内容 | ニッケル系 10~20%の値上げ、クロム系 10%の値上げ (ニッケル、モリブデン含有量に見合った鋼種エキストラ価格改定を含む) |
実施時期 | 2021年10月契約分(12月出荷)から |
ステンレス棒鋼・形鋼の値上げは、2021年7月に引き続いての値上げとなります。今回の値上げはステンレス鋼の主原料であるニッケルとフェロクロム、添加合金であるモリブデンの上昇、並びにエネルギーコスト、物流費、諸資材などのコストの上昇を反映させるものです。当社では、コスト上昇分を吸収すべく、積極的に原価低減活動を進めておりますが、一企業による努力でカバーできる範疇を超えており、需要家各社様への継続的な安定供給を行うためにも、再生産可能な価格水準への是正が必要と判断し、今回の価格改定を行うこととしました。
ステンレス鋼の需要は、半導体製造装置及び自動車部品関連が年初より高位継続しており、また主要用途である産業機械関連についても堅調に推移しています。この旺盛な需要に伴い、市中在庫には欠寸がみられ、在庫水準の回復にはしばらく時間を要するものと考えております。当社は年初よりステンレス鋼の最大生産を継続しておりますが、今後も高位受注へ対応するために、更なる増産を図っていきます。
なお、当社では、今後も主原料等の市況変動を注視し、必要に応じ更なる価格改定も検討する可能性があります。
以上