大同特殊鋼株式会社(社長:清水 哲也)は、経済産業省が2022年3月に発足したGXリーグ*1の「グリーン商材の付加価値付けに関する提言書」に基づき、このたび、普通鋼電炉工業会が募集する「環境配慮型電気炉鋼材WG」(会員会社以外の会社も参加可能)に参加しました。
「グリーン 商材の付加価値付けに関する提言書」は、GXリーグの「市場ルール形成WG」として2023年1月から活動を開始した「グリーン商材の付加価値付け検討WG」が2023年12月に活動成果をまとめ公開したものです。環境配慮型電気炉鋼材WGでは、電炉事業者が市場に供する鋼材の基本価値(性能・品質など)に対する新たな付加価値として、鋼材の製造工程に付随する環境負荷の低減価値(グリーンプレミアム)を持つグリーン商材「環境配慮型電気炉鋼材」の事業活用(販売・標準化)について検討します。最終目標は環境配慮型電気炉鋼材ガイドラインを策定するとともに運用の標準化を行うことです。
当社の生産プロセスである電気炉製鋼はすでに電化を実現しているプロセスであり、高炉プロセスに比べCO2排出量が大きく抑えられるなど環境負荷が低い製法です。従来から徹底した省エネルギー活動を推進しておりますが、製造時に使用するエネルギーのうち60%から80%が電気エネルギーであり、カーボンニュートラルの実現にはグリーン電力を始めとする非化石価値の活用が欠かせません。
当社は今回参画する環境配慮型電気炉鋼材WGで検討されるグリーン商材の事業化によって環境負荷軽減への取組みを加速し、カーボンニュートラル社会の実現へ貢献してまいります。
*1) 2022年2月1日に経済産業省 産業技術環境局が発表した「GXリーグ基本構想」に基づき設立。GXに積極的に取り組む「企業群」が、官・学・金でGXに向けた挑戦を行うプレイヤーと一体となって、経済社会システム全体の変革のための議論と新たな市場の創造のための実践を行う場。
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