文字のサイズ

風力発電機の重要部品用鉄鋼製造認証(TPG認証)を取得
〜洋上風力発電機向け高耐久性ベアリング鋼の拡販を志向〜

大同特殊鋼株式会社(社長:清水 哲也)は、風力発電機の重要部品用鉄鋼製造認証「Transportation&Power Generation認証(以下、TPG認証)」を2023年7月に取得しました。
TPG認証とは、米国の認証機関PRI(Performance Review Institute)と風力発電機メーカーGERE社(GE Renewable Energy)が、サプライヤーの製品品質管理ならびに品質向上を目的に2020年に設けた認証制度で、鉄鋼製造、熱処理、非破壊検査等の分野ごとに認証分野が規定されています。
今回の認証対象は、風力発電機向け重要部品用ベアリング鋼の生産工場である知多工場(愛知県東海市)の連続鋳造プロセスとインゴット鋳込プロセスで、ベアリング鋼の量産製造技術と品質保証体制について、現地での監査を経て、TPGの要求を満たしていることが認められました。

洋上風力発電機は、カーボンニュートラル社会の実現を支える有望な設備です。一方で、海上に設置されることから、メンテナンスや部品の取り替えにかかる費用や作業負担が大きくなる傾向があります。
そのため、使用されるベアリング部品には、メンテナンス頻度の低減や取替作業負担の軽減につながる、高い耐久性が求められています。当社は長年培われた技術によって、クリーンで耐久性に優れたベアリング鋼を製造することが可能です。

当社は、今回の認証取得を背景に、今後さらに風力発電機の重要部品に鋼材を供給することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。

図:認定証

以 上