大同特殊鋼株式会社(社長:石黒 武)は、型鍛造品事業のうち、型鍛造製品*1の社内生産およびハウジング製品*2の生産から撤退し、高速精密鍛造製品*3の生産に特化していくことを決定いたしました。
生産終了に至る経緯
- 当社は、1916年の創業後まもなく型鍛造部門を発足させ、以降、型鍛造製品(主に自動車、建産機用)を生産、販売してまいりました。
- ハウジング製品は、1958年より、トラック・フォークリフト用として生産、販売してまいりました。
- しかしながら、当該製品の事業は、 厳しい市場環境のなかで長年にわたり収益が低迷しており、2023中期経営計画の期間内に「事業性判断」をすることにしておりました。
- 当該製品の国内市場は、ここ数十年来漸次縮小しており、また、自動車のEV化の伸展を鑑みると、今後の市場好転も期待できず、業績改善を図ることは困難と判断し、当該製品の生産および販売の終了を決定いたしました。
- 型鍛造品事業は、高速精密鍛造製品に経営資源を集中し、選択と集中により本製品の競争力を高めることに注力してまいります。*4
今後の予定
お客様と調整がつき次第、2023年より順次該当製品の生産を終了してまいります。
用語説明
*1 型鍛造製品
主に縦型プレスで生産する自動車、建産機用熱間鍛造製品
*2 ハウジング製品
主にトラック向けアクスルケース
*3 高速精密鍛造製品
高速横型鍛造機で生産する主にギア、軸受レースとなる熱間鍛造製品
*4 型鍛造品事業における売上高比率(21年度)
型鍛造製品 25%、ハウジング製品 10%、高速精密鍛造製品 65%
以 上