工具鋼製品の販売価格改定について

大同特殊鋼株式会社は、工具鋼製品について、すべてのお客様向けを対象に、2022年5月契約分からトン当たり5～20%の値上げを実施致します。

特殊鋼の主原料である鉄スクラップ価格は、自動車減産による発生減少や国内上級スクラップの輸出増加等により需給バランスのタイト感が一層増しており、再上昇しています。また、ニッケルやクロムといった合金原料価格についても昨今のロシア問題を背景とした世界的な供給不安により急騰している状況です。さらに、原油およびLNG価格の高騰を背景に、電炉生産に不可欠な電力を中心としたエネルギーコストが高騰しており、今後も継続することが想定されます。

なお、今後も鉄スクラップや合金鉄などの原料市況、エネルギーや諸資材価格の変動、また為替の影響についても注視し、それらの状況によりましては、更なる価格の見直しをせざるを得ないと考えております。