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王子工場 操業100周年記念式典を開催

大同特殊鋼株式会社(社長:石黒 武)は、焼入帯鋼や帯鋸用素材を製造する王子工場(東京都北区)が2022年3月に操業100周年を迎えたことを記念し、5月12日に王子工場で式典を開催しました。

王子工場は、1922年に時計ぜんまい用焼入帯鋼を製造する(株)日暮里全舞工場として操業を開始しました。新理研工業(株)に改称した後の1955年に当社と合併し、大同製鋼(株)(現大同特殊鋼)王子工場となりました。冷延部門と焼入帯鋼部門を有した王子工場は、1958年にぜんまい生産量で国内1位となりました。その後、1984年に冷延部門を知多帯鋼工場(愛知県東海市)に集約、2002年にはぜんまいの製造から撤退しました。
現在、王子工場は自動車用クラッチおよび製材用帯鋸を中心とした刃物などに使用される高度な熱処理技術を必要とする焼入帯鋼を製造しています。なお、1931年に製造を開始した帯鋸用素材は、T.B.S.(TOKYO BAND SAW)ブランドとして東南アジアを中心に広く認知されています。

式典では、社長の石黒武がこれまでの感謝を出席者に伝えるとともに、「王子工場の強みである操業当初から培ってきた熱処理技術をさらに進化させ、他社にはない製品を今後も社会に提供し、次の100年につなげていくことを期待しています」と挨拶しました。

王子工場は長年にわたり受け継いできた独自の熱処理技術を生かし、付加価値の高い製品を提供し続けることで、これからも社会に貢献していきます。

【王子工場 概要】
所在地 :東京都北区神谷三丁目9-3
操業開始:1922年
生産品目:焼入帯鋼、帯鋸用素材
従業員数:22名(2022年3月31日時点)

社長挨拶

帯鋸用素材

以上