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ティムケンスチール社の中国営業拠点(現地法人)の
全持分取得に関する契約書の締結について

大同特殊鋼株式会社(社長:石黒 武)およびその子会社である大同特殊鋼(上海)有限公司(董事長:山内 靖稔)は、ティムケンスチール社(社長:マイク ウイリアムス、本社:米国オハイオ州キャントン市)との間で、同社の中国における営業・技術サービス機能を備えた拠点である鉄姆肯鋼材(上海)有限公司(現地法人:ティムケンスチール社100%出資)の全持分取得(以下、本件取引)に関する契約書を締結したのでお知らせ致します。

1.本件取引の背景等

大同特殊鋼とティムケンスチール社は、2007年1月に特殊鋼製造と供給に関する協業テーマを推進するための契約を締結しました。その後、両社は協業テーマをすぐに発展させ、2009年9月には中国および東アジアでの商業協定(「Project HINOKI」)を開始し、品質要求の高いお客様に対して、両社の技術力を最大限に発揮し、SBQ製品(Special Bar Quality:非常に過酷な用途向けに設計された特殊鋼製品)を提供してきました。
今後、世界はカーボンニュートラルに向けて、自動車分野では電動化、発電分野では再生可能エネルギーへの移行など、特殊鋼を使用する産業分野が大きく変革します。その中で、SBQ製品に対するお客様からの期待は継続するだけでなく、更に高度化することが予想されます。
こうした状況下において、高度化が進む中国市場向けのSBQ製品の更なる拡販および高合金や特殊ステンレス鋼の販売力強化を検討していた大同特殊鋼の目的と事業構造改革を企図していたティムケンスチール社の方針が合致したため、今般、本件取引に関する契約書の締結に至りました。

2.本件取引の目的

大同特殊鋼は、本件取引を契機にティムケンスチール社との協業関係を更に深化させ、以下の各事項を実現していきます。

(1)SBQ製品の供給と顧客サポート体制の充実

ティムケンスチール社が開発し、ティムケンスチール社と大同特殊鋼(主に知多工場)が製造し、お客様の事業拡大を目指したSBQ製品の供給継続と、高度化するニーズに応える顧客サポート体制を充実させます。

(2)製品ラインナップの拡充

取り扱い製品として、大同特殊鋼(主に渋川工場や星崎工場)が開発し製造する高合金や特殊ステンレス鋼など、機能性に優れた素材を追加します。

(3)顧客への提供価値の一層の向上

ティムケンスチール社の専有技術やサプライチェーンマネジメントのノウハウと、大同特殊鋼の製造技術および品質保証技術を適切に活用し「持続可能な最高品質」と「サプライチェーンの安定化」を顧客に提供します。

3.対象会社および本件取引の概要等

(1)対象会社の概要

商号 鉄姆肯鋼材(上海)有限公司
(英文名:TimkenSteel Shanghai Corporation Ltd.)
設立日 2014年2月25日
(創業2008年ティムケンカンパニー社が開始し、2014年ティムケンスチール社が承継)
所在地 中国上海市自由貿易試験区富特西一路477号1階B67室
資本金 $5百万USD
出資者 ティムケンスチール社(100%)
董事長 姚齐静
売上高 $20~21百万USD(2020年1-12月)
従業員数 10名(2020年12月末現在)
事業範囲 鋼材および金属製品、機械設備の輸入販売・輸出、加工販売など

(2)本件取引の概要

本件取引は、大同特殊鋼(上海)有限公司が自己資金にて全持分を取得します。対象会社の商号は、効力発生日以降、速やかに行われる届出手続きにより変更します。また、本件取引を契機に大同特殊鋼とティムケンスチール社は、新たな商業協定を結び、お客様の事業成長を目指します。

(3)日程

本件取引に関する契約締結日:2021年3月31日
全持分取得の効力発生日:2021年7月8日(予定)

4.今後の見通し

大同特殊鋼グループの2021年3月期の連結業績に与える影響はなく、2022年3月期以降の連結業績に与える影響につきましては僅少ですが、開示すべき事項が生じた際には速やかに開示致します。

5.大同特殊鋼グループの中国販売拠点の変化(変化点:下線部)

以上