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タイ子会社で新型熱間高速横型鍛造機の稼動を開始

Daido Steel (Thailand) Co., Ltd.

大同特殊鋼株式会社(社長:嶋尾 正)の100%子会社であるDaido Steel (Thailand) Co., Ltd. (社長:守山忠男、本社:タイ王国チョンブリ県ピントン5工業団地、以下DSTH)では2016年4月から新型熱間高速横型鍛造機の稼動を開始しました。

DSTHはASEAN地域における日系自動車トランスミッション用型鍛造部品の現地調達ニーズの高まりに合わせて、2015年1月に日本・米国に次ぐ当社グループの型鍛造製品製造拠点として設立されました。

今回稼動を開始した鍛造機は、当社の知多型鍛造工場(愛知県東海市)で2015年1月から稼動している新開発の熱間高速横型鍛造機*1 の2号機であり、従来の高速横型鍛造機と縦型鍛造機の強みを併せ持つことにより、ニアネットシェィプ*2 など製品品質の向上と、高生産性および高歩留に基きコスト競争力の強化を図ることが可能です。

DSTHでは主力製品の自動車トランスミッション用型鍛造部品の量産化に向け、4月下旬から試作品の出荷を開始する計画であり、今後の成長が見込まれるASEAN地域における型鍛造事業の拠点として事業展開を進めていきます。また、今後タイに進出する当社グループ企業のサポート業務を行う機能も具備し、ASEAN地域における当社グループのサプライチェーン拠点としての役割も担う予定です。

1. 鍛造機本体の概要

鍛造荷重 1,300トン
製造可能範囲 外径 60~125mm、厚み max 55mm
稼働開始 2016年4月
月産能力 100万個

2. DSTHの概要

商号 Daido Steel (Thailand) Co., Ltd.
設立 2015年1月
所在地 タイ王国チョンブリ県ピントン5工業団地(敷地面積 84,688㎡)
総投資額 30億円
資本金 5.5億バーツ
株主構成 大同特殊鋼株式会社 100%
事業内容 型鍛造製品の製造・販売、特殊鋼鋼材の物流・営業、タイ進出グループ企業のサポート
*1 横型鍛造機 鍛造する方向が水平方向である鍛造機(鍛造速度は縦型鍛造機の3~5倍)
*2 ニアネットシェイプ 加工時間を減らすため、あらかじめ最終製品の形状に近づけること