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石油・ガス用途向け規格「NORSOK」認証を取得
~二相ステンレス鋼*の拡販を推進~

大同特殊鋼株式会社(社長:嶋尾正)は、石油・ガス用途向け規格「NORSOK」認証を取得しました。ステンレス鋼の主力生産工場である星崎工場(名古屋市南区)において、スーパー二相ステンレス鋼および汎用二相ステンレス鋼の丸鋼を対象にNORSOK認証を取得しました。本認証取得は、国内の特殊鋼専業メーカーとしては初となります。

「NORSOK」はノルウェーの石油産業界によって、石油掘削・生産に関する作業や設備等の安全性や価値の付加、費用効率を保証するために導入された規格です。世界各国における石油産業界の規格はそれぞれ異なったものですが、石油・ガス用途向け材料の製造規格はNORSOKをベースに作られることが多く、NORSOKはノルウェーのみならず事実上のグローバルスタンダードの一つとして機能しています。なかでも今回当社が取得した「NORSOK M-650」は、材料製造者が、対象となる鋼種を製造する十分な能力と経験、そして製造に必要な設備を有していることを規定した規格です。

当社の戦略商品である二相ステンレス鋼のさらなる拡販を目指し、熱処理管理や製品試験の適合化などNORSOK規格に対応する品質保証体制を構築し、認証を取得しました。本認証取得により、より信頼性の高いステンレス鋼の製造・販売が可能となります。今後は、大きな需要が見込まれる石油・ガス分野に対して、石油・ガス用途向けにNORSOKを裏付けとした、信頼性の高い二相ステンレス鋼を拡販していきます。

*二相ステンレス鋼 : オーステナイト相とフェライト相の複合組織からなる高強度で、耐食性が優れるステンレス鋼

認証規格・鋼種

認証規格 材料規格 鋼種 備考
NORSOK
M-650
NORSOK
M-630
MDS D47 UNS S31803、UNS S32205 汎用二相ステンレス鋼
MDS D57 UNS S32750、UNS S32760 スーパー二相ステンレス鋼

形状

丸鋼

寸法範囲

熱処理寸法 直径165mm以下(全対象鋼種)