大同特殊鋼株式会社(社長:嶋尾 正)は、型鍛造事業の戦略投資として知多型鍛造工場(愛知県東海市、知多工場内)に新たに開発した熱間高速横型鍛造機*11基の建設を進めてまいりましたが、1月29日に稼働を開始し、2月23日に工事関係者を招いて竣工式を執り行いました。
今回稼働した新鍛造機は、当社の持てる鍛造技術と設備技術を結集した革新技術を具備した鍛造機であり、従来の熱間高速横型鍛造機と縦型鍛造機の強みを併せ持つことにより、製品品質の向上とコスト競争力強化が図れます。なお、営業運転開始は2015年3月下旬を予定しています。
設備投資内容
1. 投資内容
鍛造機本体および付帯設備、インライン焼準炉、インラインショットブラスト機
[鍛造機本体の概要]
鍛造荷重 | 1300トン |
製造可能範囲 | ① 外径…70~125mm ② 厚み…max 45mm |
2. 総投資額
約12億円
3. 稼動開始
2015年1月29日
4. 主な特長
(1)製品品質向上
- 製品寸法精度向上によるニアネットシェイプ化*2(切削代の削減)
- 高剛性化による薄肉製品の成形(製品の軽量化)
(2)コスト競争力強化(段替時間の短縮と、その後の調整鍛造をなくすことによる生産性と歩留の向上)
※1 横型鍛造機:鍛造する方向が水平方向である鍛造機(鍛造速度は縦型鍛造機の3~5倍)
※2 ニアネットシェイプ化 :加工時間を減らすため、あらかじめ最終製品の形状に近づけること
以 上