大同特殊鋼株式会社(社長:嶋尾 正)は、鉄スクラップや電力等エネルギーコストの高騰を受け、4月納入分から工具鋼製品の価格改定を実施します。
日本経済は、アベノミクス効果もあり2013年初めより順調に回復しており、当社の主要需要産業も好調に推移しています。一方で、急激な為替円安は、鉄スクラップや電力等エネルギーコストの高騰を通じて、素材産業の製造コストを直撃しています。
そして、公共投資等の建築需要の本格化により鉄スクラップ価格は高値を維持、また為替円安の進展によりエネルギーコストも更に上昇しており、当社の収益を著しく悪化させる要因となっています。
当社では設備合理化、生産性向上などコスト改善に努めてきましたが、もはや企業努力で吸収できる範囲を大幅に超えているため、今回の価格改定に踏み切らざるを得ないと判断しました。
価格改定の内容
工具鋼全製品につき、鉄スクラップ、エネルギー関連高騰分の価格改定
対 象:需要家および店売り向け全ての工具鋼製品
価格改定幅:5~10%程度の値上げ
鋼種区分:JIS鋼種名(当社ブランド鋼種名) | 価格改訂幅 | |
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冷間工具鋼 | SKD11系(DC11、DC53)、SKS3系(GOA)他 | 5~10% |
熱間工具鋼 | SKD61(DHA1、DHA)、SKT4(GFA)他 | |
プラスチック用工具鋼 | SCM系(PXA30)、SUS系(STARシリーズ)、その他(NAK) | |
高速度工具鋼 | マトリックス系(DRM)他 |
実施時期
2014年4月納入分から
以 上