大同特殊鋼株式会社(社長:嶋尾 正)はこのたび、2014年度(平成27年3月期)までの3年間を実行期間とする中期経営計画を策定いたしました。経営環境が大きな変化を続けていく中、特殊鋼をベースとした高度な技術基盤による事業構造改革と新事業開拓に取り組み、企業体質の強化と成長戦略の実現を図ってまいります。
記
1. 2014中期経営計画の概要
近年の当社グループを取り巻く経営環境は、リーマンショックや東日本大震災をはじめ、原材料価格の大変動や電力需給の逼迫など激動の中で推移してまいりましたが、私ども大同特殊鋼グループはその変化に対応するべく徹底したコストダウンの推進と環境変化に柔軟に対応した事業運営に邁進してまいりました。その結果、収益力の安定化とキャッシュフロー創出力に着実な成果を上げ、一定の事業基盤の強化を遂げることができたと考えております。
一方、今後の経営環境については、市場のグローバル化が加速を続ける中で、特殊鋼関連需要についても新興国を中心に拡大を続けていくと考えられますが、同時にユーザーの海外展開や現地調達化の進展、電力等製造コストの上昇など、国際的な競争環境激化が加速していくと想定されます。当社グループにおいては、当中期経営計画にてグローバル競争環境の激化に備えた「ポートフォリオ改革・生産革新」を遂行するべく、以下の経営基本方針を実践してまいります。
<経営基本方針>
総合特殊鋼メーカーとしての“お客様へのソリューション提供”と“グローバル競争力強化”を通じて『企業体質強化』と『成長戦略の実現』を同時に図り、世界最強の特殊鋼メーカーを目指します。そのための施策として、
・ベースロード商品の抜本的事業基盤強化
・大同得意商品による中長期成長戦略の実現
・次世代成長事業による将来成長分野の拡大
を推進し、次の経営指標の達成を目指してまいります。
2. 経営指標
2011年度見通し | 2014年度中期経営計画 | |
---|---|---|
売上高 | 4,800億円 | 5,800億円 |
営業利益 | 305億円 | 450億円 |
経常利益 | 300億円 | 450億円 |
当期純利益 | 200億円 | 230億円 |
ROS | 6.3% | 8% |
ROA | 6.0% | 8% |
総資産残高 | 5,060億円 | 5,500億円 |
有利子負債残高 (D/Eレシオ) |
1,530億円 (0.7) |
1,200億円 (0.5) |
3. 重点施策
(1)ベースロード商品の抜本的事業基盤強化
(2)大同得意商品による中長期成長戦略の実現
(3)次世代成長事業による将来成長分野の拡大
(4)グローバルネットワークと海外戦略の展開
(5)財務体質の強化
以 上