大同特殊鋼株式会社(社長:小澤 正俊)は、ハロゲンフリーで難燃性(UL94-V0)を確保した高磁気特性ノイズ抑制シート「DPR-MEQ1」を開発し、4月から販売を開始しました。
合金粉末製造技術、粉末扁平化・ゴムシート加工技術を改善することで、ハロゲンフリータイプ当社従来品「DPR-HN」対比2.8倍の透磁率110を実現しました。ノイズ抑制効果を高めた新商品投入により、今後環境規制の高まる携帯電話、デジタルカメラ市場向け拡販を進め、DPRシリーズの2010年度売上高20億円を目指します。
1.背景
携帯電話、デジタルカメラといった電子機器の小型化・高機能化に伴う基板等の高密度実装化により、誤動作の要因となるノイズの発生が増加しています。ノイズ対策には難燃性を高めるハロゲンを含む合成ゴムと軟磁性粉末を混合したノイズ抑制シートを用いる方法が一般的です。ところが、ハロゲンは燃焼すると環境負荷物質のダイオキシンを発生させるため、環境規制が強化される中、ハロゲンフリー商品が必要とされています。しかし、ハロゲンフリーの状態で難燃性を確保するには、難燃剤を多く配合する必要があるため、磁気特性(透磁率)を高めることが困難でした。2.特長
会社名 | OHIO STAR FORGE CO. (オハイオ スター フォージ) |
ハロゲンフリー | 環境負荷物質のハロゲンを含みません |
難燃性 | 難燃規格 UL94-V0(UL: № E188463)を取得 |
高透磁率 | 透磁率110 低周波帯から高周波帯まで高いノイズ抑制効果を発揮 |
3.製品仕様
適用周波数 | 5MHz ~ 3GHz |
厚さ (mm) | 0.05, 0.1, 0.2, 0.3, 0.5 |
製品サイズ | 220mm × 315mm |
最高使用温度 | 105℃ |
面積抵抗 (Ω) | 107 |
透磁率 μ´ (1MHz) | 110 |
形状 | シートタイプ |
4.用途
携帯電話、デジタルカメラ、パソコン5.売上目標
2010年度 20億円(DPRシリーズ全体)6.その他
4月15日~17日にかけて幕張メッセで開催される第22回EMC・ノイズ対策技術展に本製品を出展します。
以 上
参考資料
用語説明
(PDF:19KB)