大同特殊鋼株式会社(社長:小澤 正俊)は急騰しているニッケルを含有する工具鋼製品について、4月納入分から再値上げを実施することを決定しました。
ニッケルを含有している工具鋼製品については2006年10月納入分から5~10%の値上げを実施しましたが、ニッケル価格はその後も上昇を続け、2007年1月にはポンド当たり16ドルを超え、さらに2月に入りポンド当たり18ドルを突破、最高値の更新を続けている状態です。
既に、当社はニッケル系ステンレス鋼の値上げを2006年度に5回実施しましたが、今回、ニッケルを含有している工具鋼製品についても再度値上げを実施します。
ニッケル価格は、2006年10月に工具鋼製品の値上げを実施した2006年5月~7月の平均価格ポンド当たり約10ドルに対し、2006年11月~2007年1月には平均価格がポンド当たり約16ドルと60%上昇しています。今回の再値上げは、この値上がり分を製品価格に転嫁するものです。
なお、ニッケル価格は2月5日現在ポンド当たり18.8ドルとなっており、この価格が今後も続くようなことになれば再度製品価格の見直しを実施します。
値上げの内容
実施時期 | 2007年4月1日納入分から |
対象 | ニッケルを1%以上含有している工具鋼製品 |
プラスチック金型用鋼 NAK55、NAK80、MAS1C など | |
熱間金型用鋼 GFA(JIS SKT4相当品) など | |
値上げ幅 | 現状販売価格対比 8~12%程度の値上げ |
参考:ニッケル価格の推移
05年 | 06/1-6 | 06/7-12 | 07/1 | 2/5現在 | |
LME(ドル/ポンド) | 6.7 | 7.9 | 14.1 | 16.7 | 18.8 |
以 上