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米国子会社に熱間高速精密鍛造機を新たに導入
- 北米現地ユーザー向け鍛造事業を拡充 -

大同特殊鋼株式会社(社長:小澤 正俊)の100%子会社であるOHIO STAR FORGE CO.(略称:O.S.F.)(社長:Jeffrey Downing、所在地:米国 オハイオ州 ウォーレン市)は、新たに熱間高速精密鍛造機「AMP50XL-HFE」1基の導入を決定、2006年7月より営業運転を開始する。

O.S.F.は「日系ユーザーの現地生産に対応する」との事業構想で1988年にスタートした会社である。しかし、ここ数年、「小ロット」・「短納期」・「ニアネットシェイプ化*1」に対応可能なO.S.F.製品に対し、北米現地ユーザーからの供給要請が強まっている。現在、北米現地ユーザーへの納入比率は55%に達している。

今回の設備増強の目的は、こうした北米現地の特殊鋼素材が使用できる産業機械や軸受け関連の北米現地ユーザー中心の供給要請に応えることにある。設備増強により北米現地ユーザー向け鍛造事業の拡充を図る。総投資額は1,100万US$(約12億円)。O.S.F.は2008年に売上高5,100万US$(約55億円)(2004年実績:2,200万US$)を計画している。

*1 ニアネットシェイプ化:加工時間を減らすため、あらかじめ最終製品の形状に近づけること

1.設備投資内容

    • AMP50XL-HFE本体 他
    • 総投資額  1,100万US$(約12億円)

2.売上計画

2004年実績
2,200万US$ (約24億円)

2008年目標
5,100万US$ (約55億円)

3.O.S.F.の概要

商号 OHIO STAR FORGE CO.
本社所在地 4000 Mahoning Avenue,Warren,Ohio 44482-0430 U.S.A.
設立 1988年7月
社長 Jeffrey Downing
資本金 26,800US$
資本構成 大同特殊鋼株式会社100%
売上高 2,200万US$(2004年)
事業内容 精密鍛造品の製造販売
主要設備 鍛造機 AMP30:2基、AMP40:1基、 AMP50XL-HFE:1基(2006年7月)
熱処理炉 連続焼鈍炉:1基
冷間ロール機 CRF:9基
従業員数 70名(うち日本人3名)