現在の仕事内容と魅力を教えてください。
私は所属する製鋼部門において溶鋼を固めるプロセスを担当しています。知多工場には3つの鋳造機があり、私はそれぞれの工程を管理しながら操業・品質改善を行っています。生産性を高めるためには鋳造速度を上げる必要がありますが、鋳造速度は品質に大きく影響します。速過ぎれば、溶鋼が漏れ出して大惨事を招きますし、遅過ぎれば、鋳型に流す前に固まってしまい鋳造できなくなります。そのために重要なのは温度と速度のバランスを最適化すること。材質によって条件が異なる中、「ここが一番の腕の見せどころ!」とやり甲斐を持って挑戦しています。
鋳造された鋼材は、その後、圧延・検査のプロセスへと続きます。より良い製品づくりのために、「この条件で圧延をする」「こんな検査が待っている」など、後工程と情報を密に共有することも重要です。円滑に仕事を動かすためにも、同じ部署の仲間だけでなく、後工程の部署の方々との深い関わりが大切になります。後輩への指導では、仕事のスキルや技術を教えると共に、常に「人の繋がりを大切に」と言いながら、他部署と協力しあえる関係づくりを伝えています。
仕事で達成感が得られたエピソードを教えてください。
配属直後に直面した設備トラブルでは、復旧や対策に駆けずり回りました。製鋼は24時間連続操業ですので、トラブルで設備を休転する場合は迅速に対応して、最速で再稼働させなければなりません。「とにかく設備を再稼働させなければ」と焦りました。しかし、入社して間もない私は誰に何を聞けばいいのか、自分はどう判断したらいいのかがまったくわからず、現場と事務所を走り回って、言われた通りに対応しました。ところが、一時的に設備は動くものの再びトラブルが発生。私は「人の話を鵜呑みにして、言われた通りにするだけではダメだ」と根本から見直すことにしました。わからないことは直接現場の人に聞く。設備の図面を広げて、現場で状態を確認する。どこに原因があるのか仮説を立てた上で現場の人に質問する…など、まわりを巻き込みながら疑わしい箇所を徹底的に検証しました。必死にもがきながら仮説と検証のサイクルを繰り返したことで設備が順調に動き出し、ようやく解決できました。今でも改善活動では、実機を操作する現場オペレーターはもちろんのこと、電気・機械担当者、品質検査担当者、耐火物メーカー、関連会社などまわりの方を巻き込みっぱなしです。まわりを巻き込み、上手に業務を進めるために目的・依頼内容をわかりやすく話すことはもちろんですが、楽しく自主的に取り組んでもらえるように、自分の改善への思いもぶつけて話すように心掛けています。
一日のスケジュール
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7:00
起床・歯磨き
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7:30
寮を出る(愛車)
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8:10
出社
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8:30
現場操業確認・メールチェック
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10:00
打合せ・書類作成等
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12:00
昼食
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13:00
テスト立会い
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15:00
テスト結果解析・資料作成
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16:00
打合せ
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17:30
資料作成
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19:30
退社
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20:00
同室の先輩・後輩と夕食(ラーメンが多い)
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21:00
帰宅・風呂・テレビ等
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0:00
就寝